わかりやすさの技術

わかることは分けることだという意味がわかってきました。わかることが分けることであれば、これには上手下手があるような気がします。部屋をいつもきれいに片付けられる人もいれば、すぐにちらかってしまう人もいます。もし本棚に、まんがと小説が区別なくおかれていれば、新しい本をしまう場所に困るでしょう。誰が見ても迷うことなく整理が保たれた状態、それをわけやすい、わかりやすいというのでしょう。

最近、巷には「ロジカルシンキング」が流行っています。おそらくこれが、わかりやすさの技術です。本になって売り出しされると、なにかビジネス社会を勝ち抜くための道具のように感じて、ならば自分には関係ないと思いたくなりますが、単純に、わけるため/わかるための必要条件と言えるでしょう。だれのためではなく、自分のため、生きていくための道具となるでしょう。実際、だれもが意識せずにロジカルにシンキングして、それで「わかった!」とか言っているのです。それ以外にわかる方法はない気がします。

わかるはわけるで、わける方法を理解できれば、わかりやすさの種を植えたことになるでしょう。逆に、この基本構造を理解していないと、わかるとはなにかわからず、正しくわかることはない気がします。

登録:2021-08-13 21:05
更新:2021-08-18 20:50
by りんご89円
Copyright (C) 2014 Stadio Peace All Rights Reserved.