ピラミッド構造

マッキンゼーのバーバラ・ミントさんが考案したピラミッドストラクチャという思考整理技術があります。ピラミッドのように根拠を積んでいき結論を導き出すという手法です。論理で固めた根拠を積めば確かな結論が得られるというわけです。このピラミッドは、結論を得るという目標のために構築されます。では、その根拠となる石はどのうように集められるのでしょうか?

ある問いが与えられたとき、何もないところからいきなり答えを得ることはできません。問いは分解され、その問いもまた分解されて得られた答えを下から順番に組み上げていくことになりそうです。なにもないところに、どかかからか根拠という石を探してきて集めるわけではなく、その前に問を分解するという作業があります。実はピラミッドの構造はそのときに決まります。

これはコンピューターシステムの開発手順に似ています。システムは大きな要求をプログラムモジュールのメソッドまで順番に分解してき、そのモジュールのテストして積み上げて構築していきます。これをV字モデルといいます。要求を分解してツリー構造を明らかにしていくのがシステム開発の設計です。システムが大きくなるにつれ、最初にその全体の完全なツリー構造を得るのは難しくなります。工期の途中で一旦組んだ部品の組み換えを行うこともあるでしょう。

もし、人生に課題をもち、その答えを得ることを目標とするなら、そのピラミッドの構築は一生をかけた作業となるわけです。もっとも人生にそんな大きな課題を決めている人などいないかもしれません。しかし、日々生まれるなぜ?に答えて生きていれば、そこに意識せず自然と積まれるピラミッドが築かれていくのではないでしょうか?その形を見てみたいと思いませんか

登録:2021-08-13 17:11
更新:2021-08-13 17:33
by りんご89円
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