真実はひとつ
真実はひとつ...名探偵ですか。これは神の視点で、論理的には人にこれを言うことはできません。神さまなどいないと主張する人の根拠はたいがいこれです。神などいない、あるのは事実のみ、たったひとつの真実だけがあると。事実とは、真実とは、存在とは?の説明はなくアプリオリに存在します。説明できない神を信じているのがあきらかです。
地球が回っていることなど絶対にない。たった500年前までこれが真実でした。いまあるたったひとつの真実が500年後にも真実であり続けられる保証はありません。世界は存在しているのか?デカルトさん以来、存在そのものを疑わざるをえなくなりました。こまりました。たったひとつの地球はあるでしょう、人が生まれる前、恐竜の時代にも宇宙は存在していたでしょう。
真実はひとつ...この仮定は役に立ちます。本当に神はいるのか?西洋で科学が発達したのはキリスト教があったからでしょう。どうも真実はひとつである方が都合がよい場合がありそうです。真実はひとつということができないけれど真実はひとつで合った方が良い。この衝突を解決するうまい方法が提案されました。世界は人それぞれに存在して、私が生きている私の世界にひとつの真実があって良いのです。もし、みんなのそれぞれの真実が、世界にひとつだけの地球があるのであれば、それが共通の真実ということです。
共通の真実という石積み、それが人の歴史と言えそうです。石はたびたび積みなおされます。それでも、歴史はひとつと言っても良い気がします。どうなのでしょう?
登録:2021-08-20 12:41
更新:2021-08-20 17:06
by りんご