仏教って刹那主義じゃね?

と感じる人が少なからずいるようです。お釈迦さまは八正道を示しておられるし、厳しい修行を積まれるお坊さまもおられるので、刹那主義というのは言い過ぎでしょう。しかし、キリスト教やイスラム教と比べれば、近代哲学でいうところの相対主義寄りなのは確かな気がします。歎異抄にはカルペディエムやメメントモリに近い風が流れている気もします。

そうゆう考え方は、古代ギリシャやローマの頃からずっとあったわけで、これは風邪をひかないための予防薬のようなもので、だから明日は無視して行きましょう!とまで言ってるわけではないでしょう。病気じゃなければ普通に元気に働いていれば良いのです。ただまあ、ふとしたときについ無力感に襲われがちになるのも否定できません。

つまり、社会は経済価値しか評価しないと感じるとき、昔に比べてその価値がダダベリした還暦過ぎの人間には割と深刻な問題で、残りの人生を生きる気力が萎んでしまうのです。今から、無謀な新しい挑戦とかできないですよね。そんなとき、南無阿弥陀仏だけでは足りないんじゃないかと思うときがあります。

登録:2023-01-13 21:03
更新:2023-01-16 20:40
by nasu38yen
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