宗教を否定できるか?

神さまなんてどこにもいない!学校で科学を学習したオラ達は多かれ少なかれそう思っていると思います。神に祈るなんていかにも非科学的行為でしょう。一見、新しい科学により古くからある宗教は否定できるように思えます。たしかに、歴史の一時期において科学の進歩はそのような万能の勢いがありました。結果は、科学を持ち出して宗教を否定するのは、失敗が周知となった某主義のカビた思想となってしまいました。

最新の科学は、むしろ神と手を組みつつあるような気もします。たとえば、TVにでている脳科学者であれば、「神さまに祈るのは人の脳には良いことである」とか言いそうな気がします。科学と宗教は相反する関係ではなさそうです。また、たとえ最新の宇宙望遠鏡がはるか彼方の地球型惑星を発見しようとも、どうして宇宙がそのようにできているのか?を今の科学は説明してくれません。科学には残された課題があって当面神の代わりを務めることはできなさそうです。

神などどこにもいない。というのは、ただひとつの神がおられると言ったり、そこかしこに八百万の神がいると言ったりするのと同じことを違う言葉で言っているだけなのかもしれません。いかに科学信者であろうとも、天地創造の神大日如来から逃れて、いまここに居ることすらできません。神がいるか/いないかを問うのは不毛でしょう。

結論、神などいないと言って宗教を否定してみても、それはそうゆう新しいひとつの宗教にすぎないような気がします。 もちろん、自分教以外の他人教を否定することはできるでしょうが、その神を否定することはどうしてもできなさそうです。

登録:2021-08-12 17:28
更新:2021-08-12 17:36
by りんご
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